野村監督の東北楽天ゴールデンイーグルス時代の4年間の戦いぶりを振り返ってみた!

野村監督の東北楽天ゴールデンイーグルス時代の4年間を振り返ってみた! OB情報

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こんにちは!ほよです。

今回は2020年2月11日に享年84歳で亡くなられた野村克也氏の、東北楽天ゴールデンイーグルスでの監督としての2006年から2009年までの4年間を振り返ってみました。

阪神タイガース監督としての1999年〜2001年までは3年連続の最下位でしたが、5年ぶりの楽天監督就任は阪神タイガースファンの僕としてかなり注目していたのを記憶してます。

それでは振り返っていきましょう。

最後まで読んでくださいね。

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野村楽天1年目2006年

新球団として戦った2005年は38勝97敗1分(勝率281)と断トツの最下位に終わり、田尾監督が1年で辞任となりました。

その後を受けた野村新監督の1年目がどんな戦いだったのかを見ていきましょう。

2006年のパ・リーグ順位

さて昨シーズン最下位からの巻き返しは出来たのでしょうか。

チーム 試合 引分 勝率
日本ハム 136 82 54 603
西武 136 80 54 597
ソフトバンク 136 75 56 573
ロッテ 136 65 70 481
オリックス 136 52 81 391
楽天 136 47 85 356

球団創立2年目も圧倒的な最下位でとなってしまいました。

勝率が3割台に上がりましたが、まだまだ上位を狙える戦力は無かったと個人的には感じました。

2006年の開幕スターティングメンバー選手成績

では次に開幕スタメンした個人の成績を見ていきましょう。

 

打率 本塁打 打点
鉄平 303 29
沖原佳典 204 12
礒部公一 275 36
フェルナンデス 302 28 88
吉岡雄二 240
山崎武司 241 19 67
リック 314 34
憲史 233 15
藤井彰人 236 25
投手 一場靖弘 7勝14敗 防御率4.37

 

このシーズンは積極的に補強も行いましたが、西武を自由契約となったフェルナンデスや、ロッテからはリックを獲得しました。

2004年に自由獲得枠で入団した一場靖弘も開幕投手に指名されましたが、期待に応えることが出来ず大きく負け越しました。

この年に高校生ドラフトで日本ハム、オリックス、横浜と競合しましたが、抽選で駒大苫小牧の田中将大を獲得しました。

 

弱者の戦略として「無形の力を養おう!」をスローガンとして出発した野村監督の1年目でしたが、チーム力の育成には、まだまだ時間が必要だと感じましたね。

 

野村楽天2年目(2007年)

ミーティングも頻繁に行われ、野村監督の考える野球に選手も反応するようになり、どの様な戦い方をするのか楽しみになってきた2年目。

結果はどうだったのでしょうか。

2007年パ・リーグ順位

さて最下位から脱出は出来たのでしょうか? 見ていきましょう。

 

チーム 試合 引分 勝率
日本ハム 144 79 60 568
ロッテ 144 76 61 565
ソフトバンク 144 73 66 525
楽天 144 67 75 472
西武 144 66 76 465
オリックス 144 62 77 5  446  

創立3年目で初めて最下位を脱出しました。

打撃陣では4番打者して山崎武司が活躍し、投手陣では田中将大が1年目で11勝して、チームの軸ができ内容のあるシーズンでした。

 

2007年の開幕スターティングメンバー選手成績

最下位を脱出した当時のスタメンの個人成績を見ていきましょう。

 

打率 本塁打 打点
高須洋介 283 44
草野大輔 320 44
鉄平 254 10 48
山崎武司 261 43 108
礒部公一 277 48
リック 330 53
ウィット 174 15
藤井彰人 235
沖原佳典 208
投手 岩隈久志 5勝5敗 防御率 3.40

 

この年は、野村監督の弱者としての戦い方がチームに浸透し始めました。

選手の考え方も野村監督の教えによって良い方向に変化し、その中でも一時は引退まで考えていた山崎武司が39歳になるシーズンで43本塁打、108打点と2冠に輝きました。

印象的な出来事としては、オールスター戦で、田中将大山崎武司礒部公一鉄平嶋基宏高須洋介福盛和男松本輝(故障により出場辞退)の8選手がファン投票で選出されたことがあります。

実力が伴っていない選出も選ばれた為に、野村監督は「オールスターじゃなく、オールスターダストや」と言っていたことが記憶に残っています。

 

田中将大が11勝7敗、防御率3.82の成績で球団初の新人王を獲得しました。

 

 

野村楽天3年目(2008年)

投打の柱が出来てきた3年目、更に上位を狙えると思わせる様になってきましたね。

2008年のパ・リーグ順位

さて昨シーズンの4位より上位になったのか見ていきましょう。

 

チーム 試合 引分 勝率
西武 144 76 64 543
オリックス 144 75 68 524
日本ハム 144 73 69 514
ロッテ 144 73 70 510
楽天 144 65 76 461
ソフトバンク 144 64 77 454

昨シーズンから、ひとつ順位を下げて残念な年でした。

野村監督もそこそこ自信はあったはずです。

なかなか野球は思う通りにいかないものですね。

 

2008年の開幕スターティングメンバー選手成績

開幕スタメン選手の成績を見ていきましょう。

野村監督が理想とする打線が組めてきた様に思いましたね。

 

打率 本塁打 打点
渡辺直人 251 30
鉄平 270 56
草野大輔 271 36
フェルナンデス 301 18 99
山崎武司 276 26 80
リック 332 12 71
礒部公一 234 12
高須洋介 282 45
藤井彰人 263 13
投手 岩隈久志 21勝4敗 防御率 1.87

 

このシーズンは、順位こそ5位でしたがチーム打率は12球団でトップで、チーム防御率も初めての3点台でパ・リーグでは3位でした。

球団初の単独首位も経験し、交流戦では初めて勝ち越し(13勝11敗)内容のあるシーズンでした。

 

投手では岩隈久志が21勝4敗、防御率1.87の成績で投手3冠王を獲得し、パ・リーグMVP、沢村賞、ベストナインに輝きました。

この年の岩隈は安定感抜群でファンは安心して試合を見ていたでしょうね。

 

 

シーズンオフには中日から中村紀洋を球団初のFAで獲得し、巨人からは金銭トレードで小坂誠が入団しました。

球団も積極的に補強も進めて野村監督の理想のチームになって、更に期待するようになりましたね。

 

3年契約だった野村監督も契約延長が決まり、2009年も引き続き指揮することになりました。

この契約延長は楽天ファンにとってかなり嬉しかったのはないでしょうか。

 

 

野村楽天4年目(2009年)

昨シーズンは5位でしたが、各選手のレベルも確実にあがってきました。

上手く噛み合えば、一気に上位争いも可能なチームになってきた様に思いましたね。

2009年のパ・リーグ順位

結果的には野村監督の最終年となってしまったシーズンでした。

さてどうだったのか、順位を見ていきましょう。

 

チーム 試合 引分 勝率
日本ハム 144 82 60 577
楽天 144 70 66 538
ソフトバンク 144 74 65 532
西武 144 70 70 500
ロッテ 144 62 77 446
オリックス 144 56 86 394

やりましたね、素晴らしい成績でした。

野村監督の考える野球も確実に選手に浸透して、かつて負け犬と言われていたチームも2位になり、球団初のAクラスになり、クライマックスシリーズに出場を果たしました。

 

2009年の開幕スターティングメンバー選手成績

では開幕スタメンの選手成績を見ていきましょう。

 

打率 本塁打 打点
リック 255 13
小坂誠 227
鉄平 327 12 76
セギノール 253 14 54
中村紀洋 221 26
山崎武司 246 39 107
礒部公一 118
藤井彰人 324
渡辺直人 276 28
投手 岩隈久志 13勝6敗 防御率 3.25

 

このシーズンは開幕ダッシュに成功して、4月から5月11日までは首位を維持していましたが、交流戦で連敗が続き、最終的には9勝15敗と負け越し10位に終わりました。

その原因としては、主軸として期待されていたセギノール中村紀洋の打撃不振で、交流戦が終わった7月も8連敗があり低迷したことがあげられます。

 

それでも8月からは、投手陣の踏ん張りもあり先発3本柱の岩隈久志田中将大永井怜の3人が二桁勝利をマークし7月までの負けを取り戻して初のAクラス2位となり、クライマックスシリーズ出場も果たしました。

弱小チームを4年間でAクラスまでにした野村監督でしたが、契約満了の為にこの年で退任する事になりました。

1年契約とはいえ、結果を出したのにまさかの退任だったので楽天ファンも納得していなかったでしょう。

ファンみんなが、次は優勝を目指せると思ったはずです。

僕も退任するとは思っていなかったので残念でした。

 

クライマックスシリーズ(2009年)

2009年のペナントレースで2位となり、地元クリネックスススタジアム宮城でクライマックス第1ステージが行われました。

結果を見ていきましょう。

クライマックス パ・リーグ第1ステージ(クリネックススタジアム宮城)

第1戦 ソフトバンク 4−11 楽天
第2戦 ソフトバンク 1− 薬天

 

このシーズンの3位だったソフトバンクと戦い、2連勝で第2ステージ進出を決めました。

短期戦の戦いを熟知している野村監督なので、次のステージで日本ハムを破って日本シリーズ出場も可能だとファンも期待いっぱいでしたね。

 

 

クライマックス パ・リーグ第2ステージ(札幌ドーム)

アドバンテージとして日本ハムに1勝与えらています。

さぁ敵地の札幌ドームではどの様な結果だったのか見ていきましょう。

 

第1 楽天 8− 日本ハム
第2 楽天 1− 日本ハム
第3 楽天 −2 日本ハム
第4 楽天 −9 日本ハム

 

1勝4敗で楽天は日本シリーズ進出を逃しました。

第2ステージでは楽天のミスも目立って力を発揮出来ない結果となりました。

投手交代の采配も上手くいかなくて、短期戦の怖さも各選手感じたと思いますね。

 

印象に残ったシーンは、試合後チームの選手から既に退任が決まっていた野村監督の胴上げが、なんと敵チーム日本ハムの選手も参加して行われたことです。

これは感動的でした。

この年が野村監督がユニホームを着た最後のシーズンとなり、寂しく思いましたね。

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まとめ

  • 新球団5年目で弱小チームからAクラスまでにし、考える野球を浸透させた
  • 引退まで考えていたベテランの山崎武司を野村監督のアドバイスで再びホームラン王まで復活させた指導力は大きい
  • 新人の田中将大を球界のエースに育てる事が出来た
  • 野村監督の指導によって多くの選手が新たな可能性がある事に気づいた
  • 最後の試合となった後に敵チームも胴上げに参加して誰からも尊敬されていた監督だった

 

4年間でAクラスまでにしたので、もう1年間監督をしてほしかったです。

野村監督の名采配を見れないのは残念ですね。

では最後まで読んでいただきありがとうございました。

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